理学療法 呼吸理学療法の仕方

■呼吸訓練
1)準備
①基本体位をとり、必要があれば腹部が視野に入るように枕を高くする。ネクタイ、シャツのボタンなどをはずし楽な状態にする。
②喀痰が多い場合は排痰を先に行う。
③各部の呼吸方法についてそのつど説明し、十分に理解させる。
2)横隔膜呼吸
運動が困難な場合は吸気と呼気を別々に訓練する。通常は吸気と呼気を交互に行っていく。横隔膜呼吸の練習中は胸式呼吸をできるだけ行わないようにする。
①吸気の練習
手の位置:セラピストのⅡ~Ⅴ指掌側面を上腹部にあてる。胸骨に触れない程度にできるだけ上方が良い。
方法:吸気は鼻から、呼気は口から行うよう支持して自然な換気パターンを把握する。自然な吸気が終わり呼気に移行する直前に4本の指を患者の後上方に圧迫する。そのとき横隔膜は急激に伸張されて促通される。そこで、間髪をいれず、圧迫した指を押し返すように上腹部を膨らませて吸気を行わせる。吸気運動の間は絶えず口頭指示を行い軽い圧迫で運動の方向を導く。途中何度か瞬間的な圧迫を行い横隔膜を促通すると効果的である。
②吸気の練習
手の位置:母指と他の指を肋骨弓を挟むようにして軽く当てる。
方法:前項の吸気の練習と同様、換気パターンを把握して、吸気がFRCで終わる少し前から指示をして口から呼気を行わせる。その際、腹部を「へこませるように」ではなく「すぼめるように」と指示をする。肋骨弓に大きな運動が起こるわけではないので、指の下で皮膚が移動するほどの強い力で介助するのは意味がない。軽く挟むように力をいれて運動のイメージづくりを助ける。結果的に腹部がへこんでくるのが観察される。吸気が終了したら鼻から自由に吸気を行う。
3)上部胸式呼吸
手の位置:上胸部の肋骨は胸椎との前額交叉角が小さいため、吸気時は胸郭が前方へ拡大する。したがって介助の手の位置は上胸部前面で、Ⅱ~Ⅴ指掌側面を鎖骨手前に指先がくるようにおく。
方法:セラピストは吸気の開始直前に下後方へ瞬間的な圧迫を行いその手を押し返すように上前方に向けて吸気を行わせる。吸気運動の途中で促通のため軽い圧迫を繰り返すこともある。吸気が終了し呼気に移行したら手は軽く接触するのみで圧迫は加えない。FCR以下の肺容量になったら必要に応じて圧迫を加え始めRVに近づくにつれて強く圧迫して呼気位を拡大する。最大呼気位に到達したら吸気が始まる前に瞬間的な圧迫を加え、同様プロセスを繰り返す。
4)下部胸式呼吸
手の位置:下胸部の肋骨は胸椎との前額交叉角が大きいため吸気時は側方へ拡大する。したがって介助のためには、手の位置を下胸部側方に、指が肋骨の走行に沿うようにおく。
方法:タイミングは3)と同様である。圧迫の方向は内方に向けて行う。肋骨の運動は後方より前方で大きく、走行が斜めになっているので、手指よりも手掌に強い圧をかけ、前下方へ回り込むように圧迫する。そうすれば肋骨の運動に逆らわず、かつ自然な応答を得ることができる。
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